円安、アベノミクス | pink's blog - 学校じゃ教えてくれない経済学

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本日2013年1月14日現在1ドル89円台となり、昨年10月時点で70円台を付けていた頃からすると、既に1割程の円安が進んでいます。

以前、一年程前、当ブログでは「世間で円高と騒がれているが、実は円高ではなくドル安が進んでいるだけである」ということを「歴史的な円高の嘘、そして世界基軸通貨ドル」という記事の中で解説しました。

今回は今進んでいる円安について考えてみます。

まず、日本円と米ドルの為替推移を見てみます。
JPY
2012年10月後半ぐらいから急速に円安が進んでいます。最近、安倍政権誕生によるアベノミクス政策により円安が進んでいるような報道が多いですが、安倍政権誕生は12月であるため、アベノミクス云々関係なく円安は進んでいることが分かります。

それでは次に各国通貨と米ドルの為替推移を眺めてみます。

EURO
EUR

イギリス
GBP

カナダ
CAD

ロシア
RUB"

韓国
KRW

タイ
THB

マレーシア
MYR

フィリピン
PHP

シンガポール
SGD

オーストラリア
AUD

ニュージーランド
NZD


米国連邦政府による量的緩和の影響もあり、引き続き、順調にドル安が進んでいます。

つまり、世界各国は各国通貨高ドル安に進んでいるのに対して、日本だけが円安ドル高という真逆の動きをしていることになります。

世界的ドル安の中で、それ以上に円安が進んでいるわけですから、今起きている円安は、単なる円安ではなく、超円安ということになります。


最後に日本円と同じく、世界的ドル安が進む中で、それを上回る通貨安を起こしている国を紹介します。

アルゼンチン
ARS

既に述べました通り、今、起きている円安は、安倍政権のアベノミクス云々は関係なく起きていたものです。小泉改革、橋下維新、マスコミが意図的に連呼して流行らせようとする言葉は、何か裏を隠して人々の目を本当に見ないといけないことから逸らすために用意されることが多いものです。

日本破綻の症状は既に見え始めている、私にはそう見えます。

参考: XE - The World's Favorite Currency and Foreign Exchange Site

シリーズ【日本国家破綻】はコチラから
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2. 日本は資産があるから破綻しないのウソ
3. 国の借金1000兆円、政府の借金1000兆円
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